チュートリアル1: PDF の編集の基礎

概要

このチュートリアルでは、PitStop Pro の使用の基礎的な内容を手順ごとに説明します。PitStop Pro での基本的なツールの場所、プリフライト チェックや単純な修正を行うためにプリフライト プロファイルで作業する方法を学びます。

チュートリアルの目標


マーケット アプリケーション

最新のプロダクション手法を使用しても、PDF ファイルが正しく作成されないことがあります。たとえば、不正なページ サイズ、低解像度の画像、不要な RGB 画像、ブリード不足、過度のインク範囲といった問題が今だに存在します。こうした問題は、コンピュータのモニタで常に明確に把握できない場合があり、制作プロセスにおいて大きな問題に発展しかねません。

これらの問題をプリフライトによって検出し、制作に進む前に解決することは、今日のワークフローにおいて重要であり、それにより時間の無駄、顧客の心配、費用のかかる再印刷の発生を防ぐことができます。

チュートリアルの長さ

このチュートリアルは約 15 分の長さです。

必要なツール

このチュートリアルでは、次のツールが必要です。
Note: このチュートリアルでは、Acrobat Pro の基本的な理解を持ち、Acrobat Pro X を使用することを想定しています。

パート 1: プリフライト プロファイルの実行および修正の実行


  1. PitStop Pro 11 をインストールおよび起動した状態で、Acrobat Pro を開きます。
  2. 「Kreatieve_Keuken.pdf」のコピーを開きます。
    1. Acrobat Pro 内から、[開く] コマンドを使用して「Kreatieve_Keuken.pdf」文書を開きます。
    Note: 変更されていないオリジナルのファイルに常に戻れるようにするため、チュートリアル ファイルのコピーを使用して作業してください。後続のチュートリアルでは、オリジナルのバージョンが必要になります。
  3. [Enfocus PitStop Pro 環境設定 (Enfocus PitStop Pro Preferences) ] を設定する。
    1. Mac OS では [Acrobat] > [環境設定] メニュー、Windows OS では [編集] > [環境設定] にある [Enfocus PitStop Pro 環境設定(Enfocus PitStop Pro Preferences)] を開きます。
    2. [一般] カテゴリの [ナビゲータを表示 (Show Navigator) ] ラジオ ボタンを選択します。

      PitStop Pro の使用に慣れたら、必要に応じて環境設定を変更できます。この変更は、チュートリアルの手順を簡素化する目的でこのチュートリアルのみに対して加えられる変更です。

  4. PitStop Pro のツールを特定する。
    1. Acrobat 10 で PitStop Pro ツールにアクセスする方法は 2 通りあります。[PitStop Pro] または [プラグイン (Plug-Ins) ] メニューを介する方法、および Acrobat の [ツール (Tools) ] サイド バー (次の図で赤色でアウトライン化) を使用する方法です。一般的なツールには、キーボート ショートカットを使用してアクセスできます。



      PitStop Pro のツールに関する詳細については、「PitStop Pro Reference マニュアル」を参照してください。

  5. プリフライト プロファイルでの作業。
    1. [Enfocus PitStop Pro] メニューから、[文書をプリフライト... (Preflight Document...) ] を選択して [プリフライト (Preflight) ] ツール ウィンドウを開きます。フォルダとして表されるプリフライト グループの一覧が表示されます。

      使用可能なプリフライトの一覧から、「Standard」、次に「Ghent PDF Workgroup」および「2008 Specifications」サブフォルダをクリックします。使用可能なプリフライト プロファイル チェックの一覧が表示されます。

      「SheetCMYK_1v4」プロファイルを選択します。この時点で、[実行 (Run) ] ボタンが使用可能になります。プロファイルを実行するページについての設定を変更できることに注目してください。このチュートリアルでは、文書全体にプロファイルを実行します。

      [実行 (Run) ] ボタンを選択して、チュートリアルの文書に対してプリフライトを開始します。

      プリフライト チェックが完了すると、[Enfocus ナビゲータ (Enfocus Navigator) ] ウィンドウが表示されます (以前に設定した [環境設定 (Preference) ] の設定に基づきます)。Enfocus ナビゲータでは、プリフライト プロファイル内からの設定に基づき PDF に適用されたすべてのエラー、警告、修復の一覧が表示されます。この一覧で項目をクリックすると、ページ上でその項目によって影響を受けた領域または要素、およびその項目に対して使用可能な修復が強調表示されます。

  6. プリフライトで修正を行う。
    1. 最初のエラーである「RGB カラーが使用されています」をクリックします。このエラーをクリックすると、その原因となっている画像の 1 つが Acrobat プレビューで強調表示されます。

      選択を展開して、エラーの原因となっている 2 つのオブジェクトを表示します。2 つのオブジェクトを交互にクリックして、エラーの原因となっている両方の画像を確認します。次に、親のエラーに戻ってクリックすると、修正が両方の画像に適用されます。

      Enfocus インスペクタで、「解決方法」を展開します (まだ展開していない場合)。[追加(Add)]をクリックして、新しいカラー リマップ規則を追加します。

      カラー スペース、デバイス RGB をカラー スペース、デバイス CMYK にリマップする設定を行います。次に [OK] ボタンをクリックして、リマップ設定を Enfocus ナビゲータに追加します。その設定がインターフェイスに表示され、ハイライトされます。

      次に、[修復 (Fix) ] ボタンをクリックします。このリマッピングが適用され、画像が補正されます。Enfocus ナビゲータを閉じ、同じプリフライト プロファイルを再び実行します。

      RGB エラーが Enfocus ナビゲータに表示されなくなり、2 つの RGB 画像が CMYK に変更されていることが示されます。

  7. 変更を保存せずにチュートリアル 文書を閉じます。

パート 2: 独自のプリフライト プロファイルを作成する

PitStop Pro には、業界標準に基づいた数多くのビルトイン定義済みプロファイルが用意されています。既存のプロファイルに基づきプリフライト プロファイルを作成するか、空白からまったく新しいプリフライト プロファイルを作成できます。このチュートリアルでは、既存のプロファイルから新しいプロファイルを作成します。
  1. Acrobat Pro で Kreatieve_Keuken.pdf チュートリアル ファイルを開きます。
  2. [Enfocus PitStop Pro] メニューに移動し、[Enfocus プロセス - プリフライト (Enfocus Processing - Preflight) ] を開きます。次に、Ghent PDF Workgroup プロファイルに移動します。
  3. 2008 Specifications プロファイルの下にある「SheetCMYK_1v4」プロファイルを特定します。このプロファイルをダブルクリックして、編集します。この操作によって、[Enfocus プリフライト プロファイル エディタ (Enfocus Preflight Profile Editor) ] ダイアログが表示されます。

    [Enfocus プリフライト プロファイル エディタ (Enfocus Preflight Profile Editor) ] には、すべての使用可能なチェック、およびチェック内で既にアクティベートされている内容が表示されます。ダイアログの左側の別のオプションをクリックすると、そのチェックで既にアクティブなチェック、および追加可能なチェックの一覧が表示されます。

  4. [一般 (General) ] カテゴリで、[名前 (Name) ] を「Tutorial Profile」に変更します。
  5. [カラー (Color) ] カテゴリで、いくつかのチェックが既にアクティブであることに注目してください。
    [使用可能なチェック (Available Checks) ] リスト (ウィンドウの右側のチェックの一覧) で、2 番目のチェックである 「カラー: RGB"」をダブルクリックします。この操作によって、そのチェックがアクティブなチェックの一番下に追加されます。
    Note: いくつかのチェックがグレー表示され、その他のチェックは選択して追加できるようになっていることに注目してください。これは、ページの異なる要素をチェックするために複数回追加できるチェックが存在するためです。
    下方スクロールして、[CMYK に変換(Convert to CMYK)] をダブルクリックします。この操作によって、PitStop Pro では、このプロファイルを実行したときにすべての RGB オブジェクトが自動的に CMYK に変換されます。
    Note: PitStop Pro では、[Enfocus PitStop Pro 環境設定 (Enfocus PitStop Pro Preferences) ] で設定されているカラー マネージメント設定が使用されます。または、[Enfocus プリフライト プロファイル エディタ (Enfocus Preflight Profile Editor) ][カラー マネージメント (Color Management) ] オプションを使用して、プリフライト プロファイル内でカラー マネージメント設定を変更することもできます。
  6. [OK] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じ、変更を保存します。  

    [OK] ボタンをクリックすると、プロファイルをローカルに保存するかどうかを確認する警告メッセージが表示されます。これは、すべてのビルトイン プロファイルは、「読み取り専用」であるためで、独自のプロファイルを保存する場合は、ローカル マシーンに保存されます。

    [OK] をクリックして、新規プロファイルを保存します。そのプロファイルがローカル チェックの最後に一覧表示されます。
    Note: まったく新しいプロファイルを作成する場合は、[Enfocus プロセス - プリフライト (Enfocus Processing - Preflight) ] ウィンドウの右上隅にある [アクション(Action)] メニューを選択し、そのメニューから [新規作成(New)] > [新規作成...(New…)] の順に選択します。
  7. ローカル チェックから新規プロファイルを選択し、チュートリアル PDF に対してそのプロファイルを実行します。

    プロセスが完了すると、[Enfocus ナビゲータ(Enfocus Navigator)] が表示されます。警告および修復の一覧をスクロールし、「デバイス RGB カラー スペースがデバイス CMYK カラー スペースにリマップされました。(Remapped Device RGB color space to Device CMYK color space)」を特定します。

    この修復をクリックして、それによって影響を受けるオブジェクトを確認します。このチュートリアルの最初の部分の RGB 画像が CMYK に自動的に変更されたことが確認できます。

  8. 変更を保存せずにチュートリアル 文書を閉じます。